化学消防ポンプ自動車T型

T型化学車は、1,000L程度の水槽と300L程度の薬液槽を装備し、車両火災や小規模化学火災に対応するための車両です。4t級シャーシで製作されることが多く、タンク車として使われている消防署も多いです。

 

 

埼玉県南西部消防本部新座消防署大和田分署配備 シャーシ:日野P-GD171B改 エンジン:H07C(6,728cc・132kW )ポンプ:A-2(ME-5) 水槽:1,000L 薬液槽:300L 製作:1987年 森田ポンプ

この車両はキャブの屋根を高くし、運転席上部に収納スペースを設けています。車両全体も高めになっていて、その分、車長を短くしています。通称”でこっぱち”と呼ばれているようです。



海南市消防本部海南市消防署配備 シャーシ:KL-FD1JED改 エンジン:J08CJ08C(7,980cc・162kW) ポンプ:A-2級(R3) 水槽:1,000L 薬液槽:300L 製作:2001年 日本機械工業

4t級シャーシで製作した標準的なT型化学車です。今流行りの?ウィレン製フラッシュライトを装備し、ポンプには自動調圧装置を装備しています。


T型相当(補助無しの為、規格外)

 

     車両右側(軽量ソフト吸管、工具類、薬液ポンプ、ホース等を収納している)           対面式後部座席

 

        車両左側(三連梯子、放水銃台座等を収納している)                  車両後部(電動輅車と接続吸管、泡管そうを収納している)

 

                        ポンプ操作部                                  ポンプ操作部のカバーを付けた状態

 

                     フラットな車両上部                                           ステンレス製水槽

東京消防庁芝消防署芝浦出張所配備 シャーシ:いすゞKC-FSR33G4改 水槽:1,000L 薬液槽:300L ポンプ:A-2級(F5) 製作:1999年 吉谷機械製作所

この車両は、日本ではじめてポンプをキャブ前面に配置した車両です。これにより後部収納スペースを広く取れる事が出来ます。また、この車両の後部キャブを角型、対面座席式にしています。ドアを開けるとエア駆動でステップが出るようになっています。ポンプ本体は運転席にあり、エンジンは後部座席下にあります。ポンプは前に放口が3口、吸口が2口、右側にタンク補水口が1口、左側に中継口が1口、タンク補水口が1口あります。水利部署時には右側に収納されている吸管や後部に収納されている接続吸管等を接続します。屋根はフラットになっており、梯子を架梯しやすくなっている他、広域応援時などに荷物を積みやすくなっています。(フックあり)通常、屋根に積載する三連梯子は車両左側に配置していますが、荷室より長い為、苦肉の策?でキャブを削って収納しています。水槽、薬液水槽は東京消防庁では今までFRP製のタンクを採用していましたが、この車両は一般的な角型ステンレス製の物を使用しています。この車両は今回、試験的に配備された物で、今後、東京消防庁の化学車がこのタイプになる訳ではないようです。

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