化学消防ポンプ自動車V型

V型化学車はU型の装備に薬液槽を増槽し、比較的大規模な油脂火災や工場火災にも対応できるような仕様の車両です。通常は7t級シャーシや8t級シャーシで製作され、1,300Lの水槽と1,200Lの薬液槽、800型泡放射砲を装備しています。





 

 

つくば市消防本部中央消防署配備 シャーシ:三菱KL-FV50MPY改 エンジン:8M21 ポンプ:A-1級(ND1A) 水槽:1,300L 薬液槽:1,400L(界面) 製作:2002年 日本ドライケミカル

この車両は見た目はX型化学車に見えますが、積載スペースを多く取り、3軸車で製作したV型化学車です。車両左側には通常の化学車の積載品を積載し、左側には除染シャワー、中和剤、中和剤噴霧器などのNBC災害(原子力・生物・化学災害)用の資機材を積載しています。後部には陽圧式化学防護衣を積載しています。また、後部にはパトライト製LED表示器を装備しており、現場で様々な表示が出来るようです。





豊田市消防本部中消防署配備 シャーシ:日野KL-FG1JKD改 エンジン:J08C ポンプ:A-2級(ME-5) 水槽:1,500L 薬液槽:1,200L(界面) 製作:2000年 モリタ

7t級シャーシベースの化学車です。後部の大型の収納ボックスを配置したため、吸管をポンプ操作部に巻いています。タンク車兼用の運用をしておらず、中継送水を基本としているためか機器類の集中する第1放口側(車両右側)には吸管を備え付けていません。車両左側の吸管にはスイーベルエルボが付いており、車両に対し直角方向への展長が可能です。ポンプ操作部上にはYONE製電動式泡放射砲(1,900L/min)が装備されています。前後、及び側面の補助赤色灯にはウィレン製フラッシュライトを装備しており、後部につけられている物は車体埋め込み式となっており、デザイン的にスッキリしています。



 

川崎市消防局臨港消防署浮島出張所配備 シャーシ:日野KK-FH2KLE改 エンジン:K13D(13,267cc・199kW) ポンプ:A-1級(GMAC3) 水槽:1,200L 薬液槽:1,200L 製作:1999年 ジーエムいちはら工業

8t級シャーシがベースの化学車です。工場地帯の出張所に配備されており、石油コンビナート火災にも対応できるようにA-1級ポンプと3000型泡放射砲を1門装備しています。

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